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【3Dプリンター】コスパ最強?! 大型造形・エンプラ造形に見逃せない1台 QIDI PLUS 4

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どうも、YuTR0Nです。

前回QIDITECH Q1 Proレビューしてから数カ月…もう新型機が!

X-PLUS 3の後継であろうPLUS 4をいただいたのでゴリゴリ見ていこうと思います。

※本記事内のリンクを経由して商品やサービスを購入していただくと売上の一部が当ブログに還元されます!!

まずは総評をサクッと。評価は4.5としました。もちろん私の受け取った初期ロットはリレーの問題を抱えていますが今からこの記事を読んで買う方はそれ以降の交換済みロットということを加味しての評価です。

QIDITECH PLUS 4
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 圧倒的なコスパと印刷領域
  • エンプラ対応のスペック(ホットエンド350/ヒートチャンバー付き)
  • アフターサービス・パーツの充実
デメリット
  • 本体ディスプレイのサムネ読み込みが遅い(アップデートに期待)
  • 初期ロットはSSRの問題があった(こちら現在QIDIが既に対策に動いています)
目次

QIDITECHってどんな会社?

QIDIユーザーの投稿を見ると日本の代理店は無いものの交換部品を送ってくれているポストをよく見かけます。他のブランドと比べての個人的な特徴は安価で大型/エンプラ系に重きを置いているマシンが多い印象です。Xでも最近QIDI Japanのアカウントができたのでコミュニティも是非作ってもらいたいですね。実は最近Xアカウントも日本向けアカウントができたようなので是非フォローお忘れなく! Amazonと初提携したブランドだったのは初耳でした。

QIDI Technologyは2014年に設立された、先進的な3Dプリンターメーカーで、高品質なFDMプリンターのフルラインアップを製造しており、自社のR&Dセンターとラボも持っています。生産工場は15,000平方メートル、R&Dセンターは1,000平方メートルに及び、年間5万台の3Dプリンターを生産しています。また、QIDIは特許やソフトウェアの著作権も所有しており、製品はすべてMET安全品質認証、CE、FCC、RoHS認証を取得しています。OEMやODMの経験も豊富です。国際的な提携にも力を入れており、AmazonやWalMartといった大手と長期的な戦略的パートナーシップを築いています。中国の3Dプリンターサプライヤーとして初めてAmazonと直接協力した企業であり、その製品とサービスはアメリカ、イギリス、ドイツ、日本、カナダをはじめ、世界中で高く評価されています。設立から10年を迎え、QIDIは最も専門的なR&Dチームと迅速なアフターサポートを提供しています。ユーザーの質問や問題に対し、専属の迅速なサポートサービスを提供し、問題解決に全力で取り組んでいます。

造形品質

2GTピッチのベルトが主流の中で細かいピッチの1.5GTベルトを採用。また6mmではなく9mm幅ベルトの採用となっています。

QIDI純正ABS-GF (購入はコチラ)

12/05までブラックフライデーセールでお買い得なのでQIDIユーザー以外にもおすすめです!2ロールで20%オフ、3ロール以上は25%オフです!普通のよくあるABS-GFと違うのは25%グラスファイバー配合という点です。

フィラメントの特性はこちらに掲載されています。

https://wiki.qidi3d.com/en/Memo/Filament-Guide

こちらのモデルはチャンバーヒーターエンクロージャー用です。チャンバーヒーターの入り口がベッドに向いているので横向きに変換するモデルです。導電性ではないフィラメントでの印刷を推奨します。

こちらもQIDI純正ABS-GF

こちらは中国旅行中にKexcelledさんにいただいたKexcelled PPS-CFでの造形。どうやらQIDIは同じフィラメントのようですね?

K10などのネーミングから察するにKexcelledがオリジナルなんでしょうかね?フィラメントもなかなか奥が深いです。

大物も難なく造形。

こちらはAPPLETREEさんにいただいたFusRoc NexPA-GF25

QIDI純正PLA-CF耐熱性を必要としない強度の必要なアプリケーションであったり綺麗な表面性状が欲しい場合にぴったりです。

GF/CFファイバー配合のフィラメントは基本レイヤーが目立たないというメリットがありますがどれも共通して念入りに乾燥、また印刷中も乾燥しっぱなしがおすすめです。

天面もアイロニング設定をしていませんがかなり綺麗に仕上がります。

最近は高速造形機も多くありますがその中でも大型/ヒートチャンバー/300度以上のホットエンドこの辺りを備えている機種は非常に稀です。

(産業向けのお高いプリンターを除く)

仮に会社で使うとしてもそもそも本体価格がこのスペックでありながら13万円程度なので本体を複数買っての運用で問題ないレベルです。Klipper機の場合独自のUIを使っていて詳細設定の変更などができないものもありますがPLUS 4の場合はWebUIは通常のFluiddのため変更が容易です。

ヒートチャンバーが最強

Q1 Proと比べてもヒーターの能力が上がっています。1.4.3から昇温が少し遅くはなったもののやはりこの造形領域でエンプラを安定して造形できるのは非常に魅力的です。また数倍の値段する競合品でもホットエンドは320℃くらいまでだったりする点でもコスパのお化けだなと思っています。

競合製品との比較など

フローやPAの自動調整はないのでプリセット以外を使う場合はスライサーの機能を使って調整する必要があります。

QIDIのアプリを使うことで出先からもアプリでカメラを確認可能となっています。

交換部品は大体公式サイトにありますがもしなければサポートに問い合わせてみるといいと思います。

やり取りする際は「何をどうしてこうなったからこうしてほしい」という感じで何が原因でその現象が起こって困っているなど書いておくとスムーズに対応してもらえると思います。QIDIは日本の会社ではないのでChatGPTやDeepLなどで確認して英語併記問い合わせだとメッセージの齟齬も減って良いかもしれません。

もちろんですが基本的な点としてはオートベッドレベリングはもちろんのこと、

ダイレクトエクストルーダー方式

ダイレクトエクストルーダー方式なのでTPU造形も可能です。ボーデンタイプは最近ほぼないと思います。

ノズルワイパーあり

ノズルについたごみを自動で掃除してくれます。マルチカラー対応のためでもありますね。

インプットシェーパー(共振補正機能)あり

共振補正を行ってリンギング(印刷物表面の波模様)を抑える機能があります。

システム:Klipper

おおよそ最近のプリンターはKlipperベースですね。

スライサーは他のスライサーのフォークモデルなので操作画面が見慣れた感じです。他社向けのプロファイルが入っていないのもあり非常に動作が快適な印象です。

今後の更新で潰して欲しいところとしては画面のサムネイル読み込み速度の改善、またイレギュラーな操作を含む操作コマンドの上下関係の更新です。

たとえばフィラメントのロードが終わってCompleted(完了)と出た画面を放置したままでスライサー側からWi-Fi経由でデータ送信/印刷開始をした時、印刷準備中にプリンター側でディスプレイに表示されっぱなしのCompletedの画面を操作すると印刷準備がポーズされてしまいます。

ここはソフト側で対応できるとは思うので次回以降のアップデートに期待です。ソフトといえば、まずと届いたら最新版にアップデートしましょう。(大事)

ベッド裏のネジ機構はもう少し改善できたのかなと思います。スプリングワッシャ1枚なので。こちらはとりあえず全部まずは締めてから調整で良いと思います。私のマシンは到着時緩んでいましたので初期セットアップ完了後ないし最中にタイミングみはからって締めてください(4箇所)

スライサーに対する希望としては現在QIDI系の素材プロファイルがメインなので他社ブランドのプロファイルも追加してもらえると初心者の方でも使いやすくなるのかなと思いました。

また、UIの日本語は少々不自然だったので翻訳協力させてもらいました。(現行1.4.3まだ未反映)

ノズル交換

PLUS4のノズルはスロート部分まで一体型のタイプなのでノズルの隙間から漏れてきた!といった事故が発生しません。公式サイトから買ってみましたがAmazon倉庫からサクッと発送されて非常に便利です。

また交換自体も非常に簡単なのでメンテナンス性が高まっていていいですね。

(そのうち動画をアップして更新します!)

リレー問題

既にご存じの人も多いであろう110V地域で特に影響の大きなトピックですが以前のファームウェアのベッド・チャンバーヒーター設定だとリレーが200℃近くになってしまうという問題。日本は更に低いのでなおさら。200℃では燃えないかもしれませんが構成部品の劣化は激しくなりそうな点、またリレー自体フルパワー使用時も許容できるスペックのリレーを採用してハード部品で対策するというのが正しいアプローチな気はします。

CEOからのメッセージですが、「PLUS 4購入者全員1年追加で保証

もしこのリレー問題で読者に本マシンをおススメしないという選択肢を取るとしてもそれは理解できるし尊重します

お金を払ってレビューさせるブランドや内容をいいことだけ言うようにといってくる他ブランドも最近話題になっていますがその点QIDIは非常にクリアなメッセージで好印象です。今後出荷のマシンは交換済みとのことでした。

掲載許可を頂いています

届いたリレーを交換していく

中には交換に使用する道具(プラスドライバー以外)、新リレー、新リレー用カバー(高さUP)、新リレーカバー用ネジが入っていました。

公式動画をみながらやれば大体大丈夫です。まずは背面アクセスパネルを外します。ファンがくっついてるのでご注意。

ファンケーブルを抜きます

公式動画を参考にレンチを突っ込んで背面カバーのラッチを外に押し出して開けます。ここが一番大変。

ゴミ排出口ねじをはずします。

ネジの種類はわかれています。Cネジは後で締めすぎないよう注意してください。

リレーを外します

新旧比較。10/24製造のようですね。1.4.3にするまでは200時間ほど印刷に使っていました。

カバーも若干足が高くなっています。

10分以上はかかりましたがのんびり写真を撮っていても30分あれば終わると思います。

チャンバーの昇温は1.4.3のファームウェアではやはり以前より時間がかかるためQIDI公式でコミュニティで取られているようなアプローチを導入してほしいですね!(ヒーターの熱を庫内ファンなどで拡散させて昇温を早くする方法)

リレー問題はかなり大きかったですが素早い対応をしてくださってよかったです。

QIDI PLUS 4はマルチカラー対応?!

そう、最初のリリース時にもちらっと載っていましたがQIDI BOXと合わせることでマルチカラー印刷が可能になるようです。こちらも入手出来次第レビューしたいところです。


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この記事を書いた人

気が付いたら家にプリンターが20台以上ある誤家庭に。

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