どうも、YuTR0Nです。
最近は箱型機も多くなってきましたが、箱型系(エンクロージャー付マシン)で差別化ポイントの一つといえばヒートチャンバー。
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今回はQIDITECHさんからQ1 Proをいただいたのでみていきましょう!
特徴としては箱型のCoreXYマシン。最近多くなりましたね。
個人的におすすめポイントとしては造形サイズが若干大きめかつアクティブヒートチャンバーになっているところです。同じくらいの価格帯でも造形サイズが220mm角であったり256mmのもあったりする中で、コスパも悪くない245mmサイズの造形ができるのが良いと思います。この30mmほどの差は案外大きいです。
サイズ比だとQ1 Proは14,406cm³に対して220mm角だと10,648 cm³となるのでおよそ36%ほども違うことになります。プリンター選びの参考ポイントの一つにどうぞ!
アクティブヒートチャンバー
これはPLAやPETGなどしか印刷しない人だと使う機会はないと思います。しかしABS、ASAやPCなどといった素材を使う人には最適です!ただ後述で実例も載せていますが素材によっては必要ないので反り対策!ということで何でもかんでも設定すれば良いわけでもありません。
後半に印刷例を載せています!
絡まり検知センサー
フィラメント切れ検知センサーとはまた違って送る際に負荷がかかる=絡まりを検知するセンサーを搭載しています。フィラメントをしまう際に絡まらせてしまわない限りはあまり発生はしないですがあるにこしたことはない機能です!Q1 Proを活用したいユーザー層だと使用するフィラメントもPLAやPETGより高いお値段のフィラメントが多くなるので嬉しいのではないでしょうか?
操作パネル
ここだけはちょっと残念ポイントです。他の競合機種と比べて反応が格段に鈍いので焦らず押す必要があります。ただ、基本的にネットワーク経由で使う場合はファイルの送信はQIDIスライサーから行うのと、QIDIスライサーからFluidd(Klipper操作UI)の画面にアクセスして操作すると思うのでそこまで使用する機会はないと思います。
ここは…なんとかソフトの改善で…もっさり感を治してください!!
QIDI Slicer
QIDI SlicerはPrusa Slicer系なので操作しやすい印象です。
また非常に動作が軽いのも外せないですね。OrcaやBambu Studioはすこしもっさりとしている印象です。
(起動時にプロジェクトサムネイルを読みこんでそうなので遅いのかな?とか思ってます。)
プリンター追加後はDeviceタブから簡単にFluidd画面にアクセス可能です。
長期間しようしているとカメラにFumeなどがついてきて曇ってくるので布などで優しく拭いてあげてください。
PCフィラメントなどは他の最近の機種でも若干沿ってしまうことなどありましたがやはりアクティブヒートチャンバーがあるだけあってしっかりと印刷できます。
またチャンバーはもちろんホットエンドも最高温度が350℃となっているあたりからも気合が感じられます。最近のものでも300℃がMaxのものが多いのでしっかりと高めの温度での吐出が必要なエンプラをターゲットにした設定ですね。
ただ…一つ注意点。
Q1 Proのマニュアルにもそれっぽいことが書かれていますが、ABS+など印刷しやすいように改良されているフィラメントは逆にPLAのようにヒートクリープを起こして詰ってしまうのでチャンバーヒータを付けないほうがいいパターンもあります。
万が一間違えて詰らせた場合は公式動画を参考に。
また、庫内温度が上がることによって他のプリンターに比べて冷却も強くしてあげる必要もある場合があります。
▼Phaetus NexPA-GFで熱すぎて失敗した例
300℃~340℃とあったので340℃でチャンバー温度も50℃ほどに設定してしまったのがミスでした。
▼条件調整後は非常に綺麗に印刷できました
▼拡大した様子
Polymaker のPolyMax PCはQIDIスライサーのPCの設定にて印刷して調子が良さそうです。
またそのほかも自作プリンターが好きな人はおなじみの部品でいくつか試してみました。非常にいい感じです!
▼iSANGHU ABS-CF
▼Polymaker PolyMax PC
▼Kexcelled ABS
こちらはZEROGのMercury部品など。Polymaker PA12-CFで印刷。
反りもなく綺麗な積層です
フィラメントドライヤーで乾燥しておくのももちろん重要です。EIBOSのPolyphemusやSUNLUのS2などいろいろあるのでチェックしてみてください!
またビルドプレートの取り付け時に若干苦労します。
公式が出しているパーツをつけると少しだけ便利になるのでおすすめです。
耐熱性の高い素材で印刷してください!
Optional Components | QIDI Tech
ABS以上の素材を出すことが多いくコスパを求める方にはおすすめしやすい機種だと思います。
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