どうも、YuTR0Nです。
今日は私もよくわからなくなるノズルの種類について。
随時更新します。
材質
材料がよくても加工精度が悪ければ意味がないので材料だけに惑わされないでください。
真鍮(Brass)
1番よく見かけるノズルの材質。基本的な特徴としては入手性が非常に高く安い。
- 最高温度(目安):〜300℃
金色のノズルはほぼ全て95%くらい真鍮でしょう。Amazonにも沢山売っています。ただAmazonで売っているものは大抵AliExpressで同クオリティもしくはそれ以上のものが安価で手にはいるので急いでなければAliExpressで問題ありません。Uxcellのものなど大抵AliExpressのものと変わりません。
とは言え真鍮でも日本のTECDIAとクホリア共同で作っているノズル0.1mmノズルなどは値段が大幅に高くなります。その分0.4mmノズルと比べると光造形のような細かさを表現することが可能です。
超微細「0.1mm」の3Dプリンティング用ノズル | 3DP id.arts
現在はkaikaノズルとして下記公式サイトから購入可能です。
kaikaは1/6/7/8シリーズが出ておりシリーズ番号の後ろがノズル径となっています。
ステンレス(Stainless steel)
真鍮よりも頑丈で、かつ食用のものの印刷などに向いています。とはいえ食用のものを作る場合は入手する場所は注意してください。
- 最高温度(目安):〜500℃
AliExpressやAmazonのよくわからないブランドで買ったモノでは安全を謳うことは難しいと思います。材料証明などもらえるなら…。またノズルだけFDAの認可がとれてるようなものでも、そこへ至るまでの経路が食用に適さないのであればあまり意味がありません。FDAないし食品衛生法に適するものを模索している場合はどこまでを範囲として謳うのかよく考えましょう。簡単な例で言うと、FDA認可が取れたフィラメントをPrusaで印刷したからといって印刷物はFDA認可が降りたというわけではなくFDA認可の素材を使っただけになります。
高硬度材(Hardend steel)
焼き入れの入った鋼材
https://www.phaetus.com/hardened-steel-nozzle/
Matter Hackersのサイトで詳しく紹介されていますが、フィラー入りのフィラメント(カーボンなど)を通常の真鍮などのノズルで使うと使うにつれて削れてくるため穴径が大幅に変化してしまいます。そのようなフィラメントを使いたい場合は削れにくい焼き入れの入ったノズルを使うことをオススメします。
E3D v6 Extra Nozzle – Hardened Steel – 1.75mm x 0.25mm | MatterHackers
最近の新しいもので言うとZODIACなどですね。
ZODIACはテクニカルデータシートを公開しているのでそちらをチェックするとわかりやすいかもしれません。
各々のブランドでどのような表面処理、材料を使っているのかはあまり公開されていないので数値でパッと比較することは現物を持っているorデータシートをもらわないと厳しそうです。MicroSwissではA2工具鋼(SKD12)やM2高速度鋼(HSS:High speed steel)(通称:ハイス)を使っていると明記されているので安心できますね。
MicroSwissの場合はそこに更に低摩擦の表面処理TwinClad XTや無電解ニッケルメッキを施しています。
▼MicroSwiss公式サイトより
またMicroSwissでは扱っているノズルの対応表もあるので確認しやすいです。
タングステン
Kickstarterでクラウドファンディングに成功したタングステン製ノズルTungzzleなど。とはいえ珍しいものでもなくCrealityからも純正で販売されています。
ダイヤモンド
ダイヤモンドとはいっても指輪についてるようなものではなくPolycrystalline Diamond (PCD)が使われています。
DiamondBackがKickstarterでChampionXがクラファンに成功しています。うさん臭い会社ではなくもともとほかの事業で使っていたPCDを3Dプリンタノズルと融合させたものとなっています。詳しくは下記参照。
DiamondBack Nozzles | ChampionX
スペックはやはり群を抜いています。ただし温度は300℃以下の運用とのこと。
※下記スクリーンショット画像は公式サイトおよびKickstarterより。
ルビー
そう、あの宝石のルビー。お値段はそれゆえ高いです。
異種材料組み合わせ
ルビーやダイヤノズルもここに該当しますがあえて別にしました。
先端部のみステンレスを使用することで良いとこどりを目指しているものです。
ノズル形状
MKはMakerbot由来。シリーズとしてはMK1からMK11まであるものの大半は3Dプリンタ業界で有名ではありません(少なくとも家庭用では)。私自身MK8/9/10/E3D V6しか聞き覚えがありません。
参考元:MK6 Vs MK8 Vs MK10 Vs E3D V6 – Differences & Compatibility – 3D Printerly
MK6
- 適応フィラメント径:3mm
- ネジ部:M6
MK7
- 適応フィラメント径:1.75mm
- ネジ部:M6
MK8
- 適応フィラメント径:1.75mm
- ネジ部:M6
V6と同じくらい目にする有名な形状ではないでしょうか。V6より長くネジ部がV6より短いです。
MK9
- 適応フィラメント径:1.75mm
- ネジ部:M6
- 適応PTFE:外径3mm
MK9 Plated Wear Resistant Nozzle (CTC) — Micro Swiss Online Store
MK10
- 適応フィラメント径:1.75mm
- ネジ部:M7
ネジ部故他のものと互換性が無いので要注意
E3D V6
- 適応フィラメント径:1.75mm
- ネジ部:M6
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