どうも、YuTR0Nです。
最近は荒野行動だったりPUBG、Fortniteと高グラフィックなバトロワゲーがスマホで遊べちゃいますね。とはいえ、ゲーム中に録画や配信をしたり、長時間プレイすると触ってて少し熱いなというレベルまで温度が上がりがちです。高温状態だとゲームもラグくなりがちですしスマホにも悪影響です。
そこで今回はただファンで冷やすタイプの冷却アタッチメントではなく、ペルチェ素子を使って冷やすタイプを購入してみました。
ペルチェ素子とはなんぞや
堅苦しいので、簡単にいうと熱を移動できるものです。2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するというペルティエ効果を利用した板状の半導体素子のことです直流電流を流すと、一方の面が吸熱し、反対面に発熱が起き、電流の極性を逆転させるとその関係が反転するというペルティエ効果を生み出し、これを利用して温度制御を行うこともできますし、逆に温度差から発電するゼーベック効果も活用されています。
ただ、ペルチェ素子を使って冷却するのはいいですが、冷却した分ペルチェ素子の反対側はアツアツになってしまうので結局ファンは必要です。自作してみてもよかったのですがコロナのせいもありすぐには手に入らなそうだったのでAmazonで適当に購入しました。結局中国か台湾からの発送だったので届くまでに時間がかかりましたが…。
実際使ってみた
今回購入したのはこちらのShenzhen DIVI Electronic Co.,Ltd製の「PHONE COOLER WITH CLIP COOLER」。外箱がかなりしっかりしており、アタッチメント本体もそれ相応に作り込まれています。
直接貼り付けるタイプだとこういうものもありますがやはり頻繁に取り外すのでホルダータイプのものを選びました。ぱっと見だとこちらの製品は素子が大きいので取り外さないならこっちの方が良いかもしれません。
▼やはりガジェットの箱の印象は大切
▼iPhone 11 Proに装着するとこんな感じ
iPhone 11 Proの場合処理系のパーツは多分カメラの下ら辺に集中しているのでアタッチメントの冷却部がフィットする様に向きに気をつけて取り付けます。
引用元
https://fr.ifixit.com/News/33037/iphone-11-and-11-pro-max-teardown-wallpapers
電源は5V1.0Aでも動作しますが効果が激減するので2.4Aくらいのものの方が良いと思います。これはペルティエ効果の仕組みを考えれば電流との掛け算なので当たり前の原理ですが…実際どれくらい変わるかは後述のAntutuの結果をご覧ください。
また、この製品の良いポイントとして、ボタンの干渉を考えて溝を2段にしている点が挙げられます。iPhone 11 Proでは干渉しなかったので最近のモデルのiPhoneなら干渉しないはずです。取り付け時に押してしまう場合はありますが使用中押してしまうことはないはずです。
肝心の冷却効果はいかに?
見た目も大事ですがやはり肝心なのは冷却効果。温度計は持っていないのであくまで現状では手で触った感覚ですが、動画の編集やゲームプレイ中のアツアツの状態で取り付けて10分ほど経つと温度が下がっているのを実感できます。
更に、Antutuで実際どれくらい変わるのか計測してみました。
冷却ホルダー無しで測定した際はスコアが478820に対し冷却ホルダー付き(1.0A)では501306となりました。2.4Aでは更に上の507786となりました。ベンチマークアプリが必ずしも正しいとは限りませんが少なくともAntutuで測定する限りは向上していることが確認できました。また、通常ゲームしている場合は更に長時間連続なのでホルダーなしのスコアが更に落ちるはずです。
詳細なスコアはこちらです。GPUに至っては無い方が高く出ていますがあくまでベンチマークなので、ゲームしている際はホルダーで冷却している方が確実にスコアが高いと思います。
また、視覚的にわかりやすいようグラフ化しておきました。
詳しい測定環境・条件は以下に示します。
環境
- 室温 : 26℃
- 端末 : iPhone 11 Pro 512GB docomo
- OS : iOS 13.5
条件
- 冷却ホルダー無し
- 冷却ホルダー有り(1.0A)
- 冷却ホルダー有り(2.4A)
ただ、素子の大きさ、取り付け位置がiPhone 11 Pro専用設計ではないのでキンキンに冷えるとまではいきません。ただこれから夏になることも考えるとただのファンで冷やすよりは圧倒的に良い気がします。
ペルチェ素子用にファンがついていますが、回転音はほぼ聞こえず振動もありません。聞こえません。なのでゲーム内VCにも影響することなく使えます。ファンのパワーだけで冷却するタイプとの大きな違いですね。ファンのLEDライトは青色のみで常時点灯か常時消灯をスイッチで切り替えることができます。
ただ、やはりペルチェ素子自体の発熱があるのでアタッチメントがほんのり熱を持ちます。あとはバッテリー内蔵ではないため長めのmicroUSBケーブルを持っておく必要があります。
ゲームの操作性を考えるとアタッチメントよりはケースタイプの方が良い気がします…この製品のペルチェ素子の2、3倍くらいのものを内蔵できれば面積的にかなり冷却してくれそうですね。デザインはするのでどこかに作っていただきたい…。ファンに関してもケースタイプにして背面からの排出ではなく側面数カ所からの排出にすれば手で塞ぐこともなくて良い気がします。
一応12ヶ月保証らしいのでゴリゴリに使っていこうと思います。
みなさんが少しでも快適なゲームライフを過ごせますように。
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